介護老人保健施設「のへじ」の建設にあたり

 

 人口三万五千人の北部土北地域に老健施設がなく、この地に無いことが不思議でありました。
 特養も組合三五○名定員よりなく、これでは介護保険が始まっても入所サービスの提供ができないこととなります。
 高齢者に対する家族介護は大変うるわしいことであるが、無償で、無期限で、無制限で家族、特に女性(嫁さん)に過酷な負担をかけることとなる。従って施設介護が必要となり、家族介護から、社会的介護へという流れは決定的であり、発足間もなく問題は多々あるが介護保険制度は高く評価すべきであると考えるべきであります。
 かつて、このような施設は山紫水明にして、自然環境のよいところへ建設されることが―般的で、私自身も多くの施設を建設するに当たり本当に良いことと信じておりました。
 しかし、利用者の本心は、身内や友人にも気楽にいっでも会うことが出来る場所。いつでも家族が面会にきてくれる場所。街の喧操に近い場所。特に病院に通院するのに近い場所に立地することを望んでいると思うのです。
 施設内での生活も出来るだけ家庭と同様であってほしいと願っていると思うのです。
 これが、ノーマライゼーションであります。なにも難しいことではなくて、施設の生活を限りなく普通の生活に近づけるということであります。
 今度の老健「のべし」は入所六〇名、通所五〇名の定員であって、建設場所は「寛文」の県道をへだてた南側、野辺地病院に近接し、理想的なところに立地します。
 施設はユニット方式で、4棟に分かれ、食事もそれぞれの食堂でいただくこととなります。
 小坂町長、中谷先生始め地元の方々との強いきずなのもとで建設しようとするもので、平成十二年四月―日オープンの予定であります。
 町民の皆様の暖かいご支援を切に願うものであります。

社会福祉法人「福祉の里」 顧問 戸館 昭吉