歩けるといってもさまざまなレベルがあります。一歩一歩やっとのことで歩いている方もいれば、歩行器具や装具を使って自力で歩いている方もいます。残念なことに、歩けるのに寝ていることが多い方、また、訓練の場面では歩けるのに後は寝てばかりの方もいらっしゃいます。今、持っている歩行能力を出来るだけ維持して安全な生活を送れるようにしましょう。
体力の維持・・・・一定の歩行距離を保つことで、体力を維持できます。 歩行能力の維持・・歩いていられる時間を長く保つ為には、日々の体調を整えて病気にかからないようにすることが大切です。 効率の良い歩行・・履物、服装、器具の活用など、少しの工夫で歩くのが楽になります。
立つことは出来るが歩けない、あるいは2〜3歩しか歩けずベットから離れられないという人は、移動の方法を整えることによって行動の範囲を拡大していけるようになります。行きたいところに自分で行けるというのは、とても大きな喜びです。また、移動する事自体が運動になるわけですから体力の維持にもつながります。 まずは立って「安全に」動く機会を出来るだけ多くして、他人の手を借りていた部分を少なくしていけるよう努力しましょう。
ベット⇔トイレ、ベット⇔車椅子への乗り移りができることを目指す。 歩行につながる潜在能力を見出す。
一人で起きられるというのは、大変すばらしいことです。しかし、どうしても中心の生活になりますから、刺激がなければ眠ってしまうという方も珍しくありません。また、ベット上で手の届く範囲は限られていますから、身の回りのことが自分で出来ない方がほとんどです。ぜひ、立てるようになって、自分で車椅子移動ができるようがんばってください。仮に立てなくても自分で出来ることを徐々に増やしていきましょう。
ベット上での身の回り動作の自立・・・小さなことでも自分で出来ることを増やしていきます。 車椅子を使った移動。
座れるのに、自分で起き上がれないために一日の大半を寝て過ごす方が「寝たきり」といわれる方々の中にはたくさんいます。高齢者の場合、一度「起き上がる」という動作が出来なくなると再び出来るようになるまで時間と努力が必要になります。したがって起こしてもらえば座れても、実際に自分で起きて座るという連続した動作がなかなか出来ません。特に手足のマヒなどがあればなおさらです。体力を向上する為に座っている時間を徐々に伸ばしていきましょう。
一日の大半を座って過ごす。・・・・座位の時間を出来るだけ長くしていき、最終的には日中は座って過ごせるようにします。 座って何かをする。・・・・座ることに余裕がでてきたら、なにか目的のあることをする為に「座る」ようにしていきます。又、座らせるのではなく、自主的に「座りたい」意欲をつけるための活動を探します。
長い間寝たきりだったり、体力が低下していて普段ほとんど『寝ている状態』にあり起きられないように見えても、ほとんどの人は手を貸せば起きることができます。『寝かせきり』にさせないためには、適切でかつ効率的な座位の指導が不可欠です。起きることは、それだけで心身機能の活性化につながります。又、何よりも生活行動への意欲を引き出すための手近かな方法でもあります。”社会参加への第一歩は、座れることです。”座ることが苦痛でなくなり、さらに移動に耐えられるようになればベットから離れた生活へと導く事ができます。
・車椅子で30〜40分、訴えなく坐れるようになる。 ・食事をベット以外の場所で摂る生活へ導く。
リハビリに取組む皆様へ